公務員からITエンジニアに転職する方法を未経験から実体験で解説いたします

キャリアチェンジ体験

公務員からITエンジニアの転職を考えたとき、多くの方が同じ不安を抱えます。

・本当に未経験から転職できるのか。
・安定を手放して後悔しないのか。
・年齢的に遅くないのか。

このような疑問が頭をよぎり、一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。

私自身も、公務員として働きながら同じ悩みを抱えていました。決して勢いだけで転職したわけではありません。日々の業務をこなしながら違和感を覚え、将来について考え続け、情報を集め、悩み、迷った末にITエンジニアへの転職という選択に至りました。

この記事では、

・公務員からITエンジニアへの転職は本当に可能なのか
・どんな準備が必要だったのか
・実際に感じたメリット・デメリット

を、すべて実体験ベースで正直にお伝えします。

これからキャリアを変えたいと考えている方が、
一歩踏み出すための判断材料になれば嬉しいです。

なぜ今公務員から転職を考える人が増えているのか

公務員の働き方に感じやすい違和感

公務員の仕事は社会を支える重要な役割を担っており、大きな責任とやりがいがあります。一方で、年数を重ねるにつれて、働き方や将来像に対して違和感を覚える人が増えているのも事実です。

  • 業務の進め方が紙資料中心であること
  • 前例踏襲主義やルールを重視する文化が根強いこと
  • 年収がほぼ年功序列で決まり、評価や成果が見えにくいこと
  • 特殊な仕事内容であるため、続けても市場価値を高めることが難しいこと

など、日々の仕事の中で息苦しさを感じる場面も少なくありません。

私自身も、仕事の内容そのものよりも、成長の実感が得られにくい点や、この先何十年も同じ働き方を続けることへの不安を感じるようになりました。安定している一方で、将来の選択肢が少しずつ狭まっていく感覚が強くなっていったのです。

IT業界が注目される理由

IT業界が注目されている理由の一つに、働き方の柔軟性があります。リモートワークやフレックスタイム制度を取り入れる企業が増え、時間や場所に縛られにくい働き方が可能になっています。

また、IT業界ではスキルを積み上げることで、経験がそのまま市場価値につながりやすいという特徴があります。努力した分だけ成長を実感でき、その成果が評価に反映されやすい環境は、公務員時代との大きな違いでした。自分の力でキャリアを切り開いていく実感を持ちやすい点も、多くの人が魅力を感じる理由です。

その他に、少子高齢化により労働人口も少なくなっており、その中でAIの活用やDXの推進などのITの需要が高まっている背景もあり、経済産業省によると2030年には最大79万人のIT人材が不足するともいわれております。そのため、今後もIT人材の需要はますます高まると思われます。

公務員からIT転職は可能なのか

結論から言うと、公務員からITエンジニアへの転職は可能です。特別な才能や資格を持っていない私も転職できましたし、勤めている会社にも公務員から転職した人は何人かいます。ただし、誰でも簡単にできるわけではないと思います。

重要なのは、正しい順序で準備を進めることと、現実を理解したうえで行動することです。未経験という立場を受け入れ、分からないことを一つずつ学び続ける姿勢を持てるかどうかが、大きな分かれ道になります。

公務員からITエンジニアに転職するメリットとデメリット

働き方の自由度が大きく変わる

ITエンジニアに転職して最も変化を感じたのは、働き方の自由度です。出社が必須ではなく、リモートワークが基本となる職場も多くあります。そのため、通勤時間が減り、朝や夜の時間を有効に使えるようになったことは、生活面でも大きな変化でした。私の場合、子育て中ということもあり、前職では朝早く、夜遅くまで残業もあって子どもと関わる機会はありませんでしたが、現在は一緒にご飯を食べたり、お風呂に入れることもできたりして子どもとの時間を楽しく過ごせています。

また、時間の使い方を自分でコントロールしやすくなり、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなったと感じています。これは、公務員時代にはなかなか得られなかった感覚でした。

スキルが資産になる

IT業界では、身につけたスキルや経験が評価されやすい傾向があります。学んだことが積み重なり、できることが増えていく感覚は、大きなやりがいにつながります。

自分の成長が目に見える点は、公務員時代にはあまり感じられなかった部分でした。年収も自身の経験や知識に応じて上がっていくことが多いため、努力した分だけ結果として返ってくることは、モチベーションの維持にもつながります。

収入や評価制度の違い

一方でデメリットもあります。公務員と比べると、評価制度は成果重視になり、結果が求められます。最初のうちは未経験ということで、収入が下がるケースもありますし、常に自発的に学び続ける必要があります。

成果が出なければ評価されにくい環境は、プレッシャーに感じる人もいるでしょう。安定性だけを重視する人には、合わないと感じるかもしれません。

学習コストと不安

未経験からITエンジニアを目指す場合、学習に時間と労力がかかります。仕事をしながら勉強する期間は、正直に言って楽ではありませんでした。目安として勉強時間は、1000時間は必要で、私もそのくらい勉強しました。仕事を続けながら平日2時間 / 休日5時間でも1年ほどかかります。もちろん、数百時間で転職された方もいますが、エンジニアになってからも勉強は必要なので、勉強時間はそれほど重要ではありません。(エンジニアになることがゴールではないためです)

最初の頃は、不安や焦りを感じることも多く、向いていないかもしれない、自分の選択が正しかったのかと悩むこともありました。それでも少しずつ理解できることが増えていくにつれて、不安は徐々に小さくなっていきました。

公務員の経験はIT業界で通用するのか

実は評価されやすい公務員スキル

公務員の経験がすべて無駄になるわけではありません。調整力、文書作成力、ルールを理解する力、責任感などはIT業界でも活かせます。

特に、チームで仕事を進める場面が多いので、相手の立場を考えながら調整する力や、正確に情報を伝える力が役立ちます。

IT業界で評価されにくいポイント

一方で、前例重視や受け身の姿勢は評価されにくい傾向があります。自ら考え、調べ、行動する姿勢が求められる場面が多いため、意識を切り替える必要があります。

ギャップを埋めるためにやったこと

私は、分からないことをそのままにせず、自分で調べて試すことを意識しました。小さなアウトプットを積み重ねることで、少しずつ自信をつけていきました。失敗を恐れずに挑戦することが、結果的に成長につながったと感じています。

公務員からITエンジニアになるまでの全ステップ

転職前に考えるべきこと

まず、自分がなぜその業種に転職したいのかを言葉にしました。働き方なのか、成長なのか、将来性なのかを整理することが重要です。理由が明確になることで、途中で迷ったときの軸になります。「数年後の自分はこうなっていたい」というイメージまでできると、なお良いです。

プログラミング学習の始め方

最初は主にProgateを使いながら、基礎から学びました。完璧を目指さず、理解できなくてもとにかく手を動かす、先に進めることを優先しました。最初から理解も大事ですが、分からないところはあとで振り返るぐらいの感じで、毎日少しずつでも継続することが大切だと実感しました。実際に進めて、手を動かしてから理解することも多かったのです。

また、学習の中でAIの活用もしましたが、ただ何も考えずにAIに頼ってしまうとAIの言われたとおりに進めるだけになるため、理解や知識が定着しません。そのため、主に下記に注意しながら使っていました。

⚠️ AIを活用した勉強時の注意点

自分の理解の確認に使う(これはこういう認識で良いのか?)
コードを書くのに必要な情報を調査してもらう(〇〇の機能を実装するために必要な情報は、どこにあるのか?)
なぜそのような実装したのか答えられるか(どのように考えて実装したのか説明できないと面接時でも、転職後も困ります。)

ポートフォリオと実績作り

小さな成果物でも、自分で考えて作ったものは評価されます。完成度よりも、どのように考えて実装し、どのように改善したかを説明できることが重要だと感じました。面接でも、どのような点を工夫したのか、また実装時に困ったときにどのように解決したのかなどを聞かれるので、主体性、自走力を意識しながら、ポートフォリオを取り組むと面接のアピールにもなって良いです。

転職活動と面接対策

未経験であることを正直に伝えたうえで、学習過程や考え方を説明しました。なぜITエンジニアを目指したのかを、自分の言葉で話すことを意識しました。企業との相性が合うかのマッチングなので、入社後に価値観の相違などがないように、素直な気持ちで臨むことがとても大事していました仮に落ちても、相性が合わないことが最初から分かって良かったと、考えることで切り替えが上手になります。

また、自分の中で大事にしている軸を考えておくと良いです。年収や福利厚生などは自分の中の条件であって、ご自身の中で譲れない線引はあってもいいですが、どんなことに携わりたいのか、どんな企業理念の会社で働きたいか、自分の強み、経験を活かせるのか、などの視点で企業軸を考えておくと、面談時にも企業側に確認ができるので、カルチャーマッチする企業かどうかの判断ができ、入社後のギャップを減らすことができます。

内定後にやっておいてよかったこと

入社前も学習を続け、転職後の環境に慣れる準備をしました。少しでも基礎が身についていると、実際に働き始めたときの安心感が違います。また、入社前のまとまった休みを利用して旅行に行かれる方もおり、思い出だけでなく、入社後や今後の人生の話のネタにもなるので、旅行も良いと思いました。

公務員からIT転職して感じたリアルなギャップ

働き方やコミュニケーションの違い

電話よりもチャットが中心となり、情報共有のスピードが速くなりました。メールだとビジネスメールの定型文の余計な手間や、硬い言い回し、文書の表現に制限があったため文書が読みづらいなどがありましたが、チャットになり無駄なやり取りが減って、合理的だと感じました。

評価や進捗管理の違い

日々の進捗が可視化され、全体で共有されます。自分の役割、仕事量が明確になる点は、良い意味で緊張感がありました。

想像と違った点と良かった点

想像以上に周囲の人が親切で、質問しやすい環境でした。未経験でも受け入れてくれる文化があることに安心しました。

また、オンライン中心なので、あまり交流がないかと思ったのですが、そうでもなく、仕事終わりに飲み行かれる方やランチ会、サークル活動などもあって、想像以上に活発でした。

よくある質問

Q.公務員からIT転職は何歳まで可能ですか

目安は35歳までですが、年齢だけで転職の可否が決まるわけではありません。重要なのは、学ぶ姿勢と行動力です。もちろん若い方が有利ですが、30代であっても未経験から転職している人は多くいます。

Q.文系でもITエンジニアになれますか

文系出身でもITエンジニアになることは可能です。論理的に考える力や文章力は、むしろ強みになることもあります。

Q.資格は必要ですか

基本的に資格は必要ありません。ただし、基礎知識を身につける過程で資格の勉強が役立つ場合もあります。

Q.在職中と退職後どちらで学習すべきですか

基本的には在職中に学習を進めることをおすすめします。収入面の不安を減らしながら準備を進められるためです。もちろん、ある程度の貯蓄があるなどの理由で、退職後にフルコミットで学習される方も多くいらっしゃいますので、集中して取り組み、早々に転職したい場合は、退職後でも良いと思います。

Q.家族の理解はどのように得ましたか

不安な点や将来の考えを正直に話し、時間をかけて相談しました。家族も納得していないと転職活動そのものを途中で辞める必要も出てくるので、あらかじめ理解してもらうことが大切だと感じました。

公務員からIT転職を成功させる人の共通点

向いている人の特徴

変化を前向きに捉えられる人、学び続けることを苦に感じない人、自分で考えて行動できる人は、IT業界に向いていると感じます。

失敗しやすい人の特徴

すぐに結果を求めすぎる人、他人と比較して焦ってしまう人、受け身の姿勢が抜けない人は、苦労しやすいかもしれません。

転職前に必ず意識してほしいこと

転職はゴールではなくスタートです。環境が変わることを目的にせず、その先でどうなりたいかを考えることが大切です。

まとめ

公務員からITエンジニアへの転職は、決して夢物語ではありません。正しい準備と覚悟があれば、現実的な選択肢になります。

不安を感じているのは、それだけ真剣に考えている証拠です。この記事が、次の一歩を踏み出すための判断材料になれば幸いです。

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